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「思春期丸出し恋愛至上主義です」 「誰がですか?」 「テンゾウが」 「・・・」
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先日の小話面白がって頂いてありがとうございます!もう私はあのOP(申し訳なさすぎて)直視できませんww
アニメはなんか蟻地獄からいとも簡単に生還する隊長がかっこよすぎて「あ、そういえばこいつ攻めなんだ」と再確認いたしました。どんだけあやふやなの普段の私。
ソラちん早くもだんだん角が取れてきてる…も、もうちょっとだけでもいいから9:1くらいのツンデレモードでいてくれ…(微妙な性癖)


そして今回の小話はちょっと…その、趣味丸出し、というか。
いや前回のもある意味恥部丸出しみたいなとこありますけど今回のはさらに上を行ってるかも…です。
今までのと明らかに毛色の違うお話・しかもあんま幸せじゃないので、鬱陶しいの苦手な方は回避お願いします。
Go textクリックで本文です!


拍手たくさんありがとうございました!!


 

 

 

***

 

 

歪む視界が夜を揺らす。
靄が霞む残景に目を眇めてボクは。

それでも 痛みを抱き締めて離さない。

 

無用の産物なのだ。きっとなにもかも。
例えば宗教、例えば哲学。歴史。思想。言語。
人間の希望だと吹聴されていた神話でさえ、単に悪戯な痛みの正当化を膨張させるだけだった。
生産することも何を育むこともなく、ただただ破壊を続けて。
朱にまみれた両腕を天へ捧げることもいつしか忘れてしまっている。

それでも、まだかすかにここには。
色あせはじめた遠い日の色彩、こんな雨の日の感傷に痛みを感じる想い。
それもきっと、黄色く濁った醜い脂肪が行き場を失っているのと同等のように無意味であるとわかっていてもなお。


恋も。


淡い色に縁取られた痛みは結局底を知ることはなく。
だからどこまでも堕ちた。
留まる気など、最初からなかったから。
こんなにも溺れて、沢山の傷を負って、それなのに。


 

抱き合うすきまに 絶え間なくいつまでも降り続く。


 

明確な指針ならばそれでよかった。
それが不確かだから、こんなにも小さくなっていた自尊心と虚栄心が悲鳴をあげる。

 


それでも、あなたが望むのなら。


いくらでも、この体は叫ぶだろう。
必死に空を掴んで、喉を引き千切り血を流して、

そうして死んでしまっても構わないとすら。

 

 

「あいしてる」

 

 

死ぬこともできない痛みに犯されながら。
それでも死ぬほど優しいこえでつながりがここにあることを確認して。

 

 

「あいしてる」

 

 

きっと何よりも臆病で弱い自分たちは、こうやって雨の中で抱き合いながら震えるこえで悲鳴をあげ続けて、それでも笑いながら消えていくのだと思う。


雨が、降る。
優しい人は、それでもそこに温度を錯覚するくらい暖かく微笑んでいた。

 

 

**********


破滅的な、それでも恋。

 

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考えてることだだ漏れの生存確認系日記。筆不精ですいません。

管理人:塩煮(しおに)
・テンカカ偏愛。
・テンションは常に高め安定。
・胃腸が弱い。

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