ほだし

なんか物凄いパチパチしていただいてありがとうございます…す、すいません、もやっとする漫画ですいません。。

漫画といえば高校時代に変な先生（古典）がいまして、その先生が定期テストの設問としていつも５コマ漫画を描かせてたんですよ。
今思い返せば大体50分のテスト時間の中で知識問題・小論・５コマとアホすぎるテストでした。５コマいらないだろ…!!
それに何故か塩煮は対抗心を燃やしまして、知識問題と小論解き終わった後残り15分で、しかもオチを付けての５コマを描くことに青春をささげていました。
青春返して欲しいです…


今回の小話は映画お疲れ様でしたということでひとつ。

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「…え？すいませんもう一回」
「ほーだーし」
「？」
「知らない？絆って書くの。あの、糸偏の」
「へぇ。そんな読みがあるんですか」
「そうそう。しかもね、意味が面白いのよ」
「なんです？」
「今ってさ、絆って書けばかけがえの無い繋がりってプラスイメージに取るじゃない。でもね、ほだしって読んでた頃はマイナスイメージだったんだよ」
「そうなんですか。どういう意味？」
「この世を離れる時に、足手まといになるしがらみ、っていう意味」
「…それはまた、今の意味と正反対ですね」
「おんなじ漢字なのに今と昔でこうも違っちゃうもんなんだねぇ。言葉って難しいや」

「先輩は、どっちの意味が好きですか？」
「え？…んー、オレはほだしの方も好きだよ。なんていうかさ」
「はい」
「どんな形でも、この世に引き止めて繋ぎとめててくれる意思っていうのかな。そこまで固執してくれる意思があるって笑えるじゃない。あんまりに不恰好すぎて。あれ、歪んでる？」
「いーえ。先輩が答えなかったらボクがそういうようなことを言おうと思ってました」
「じゃあ歪んでるかそうでないか判断できないじゃないの」

「先輩は」
「なーに」
「ボクとの繋がりを、絆と思ってますか。それとも、絆と思ってますか」

「はは、お前の考えてる方だよ」

 

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古典おもしろいです。